探偵の仕事をしていれば数多くのカップルや夫婦を見ることになります。

おそらく、他人の家庭に深く首を突っ込んで内情を知ることができる職業は探偵だけでしょう。

 

それで、多くのご夫婦を見てきて思うのは「夫婦にも力関係がある」ということです。

恋愛では惚れた者の弱みなんて言葉があるように、夫婦にもパワーバランスがあるんですよね。

 

一昔前の価値観では家庭内のパワーバランスは圧倒的に男性優位だったのですが、今はそうとは言い切れませんね。

奥さんが実権を握っている家庭もたくさんあります。

 

で、このパワーバランスなのですが不倫関係にも当てはまります。

少し考えてみれば、不倫も恋愛と同じですから惚れた方が弱いんですよね。

まして、不倫するということは自分の弱みを相手が握っているということですから、真っ当な恋愛よりもドロドロになります。

 

今回は、不倫関係に苦しみ、別れたいと思っているのに別れることができない旦那さんのお話です。

 

蟻地獄から抜けだせない旦那さん

 

今回のターゲットは40代の自営業を営む男性です。

マンションの一室を仕事用に借りて、WEB系の事業をしています。

ターゲットの女性は同じ職場で働いているのですが、この女性を雇い始めた時から奥さんは怪しんでいました。

 

旦那さんの事業はWEBに関する深い知識が必要らしく、その女性がWEBに詳しい人には見えません。

どっからどう見ても、水商売のお姉ちゃんという感じで、旦那さんは

「簡単な仕事や雑務を頼むために雇った」

と言っていますが、どう考えてもおかしいです。

 

旦那さんはこれまで一人で事業をやってきたので、今はその女性と二人きりで仕事をしていることになります。

そりゃあ、奥さんだって気が気じゃないでしょう。

 

何度もこの女性のことで夫婦喧嘩になっているのに、旦那さんは

「仕事のことに口を出すな!」

と、一向に譲らないそうです。

 

旦那さんの心労も大きい

 

浮気調査を開始する前に、ターゲットの顔を確認するための面割りをするのですが、旦那さんはかなりゲッソリしている様子でした。

 

なんでそんな生気のない顔をしているのかは大体想像がつきます。

おそらく、旦那さんは不倫関係を結ぶだけでなく、仕事場にまで浮気相手を連れ込んでしまった状況を後悔しているのでしょう。

浮気相手の方から「雇ってほしい」とおねだりされて、断り切れずに今の状況になったのでしょうね。

 

きっと、その女性はまともに仕事なんてせずに、別の意味でご奉仕しているんでしょう。

お互いに大好きで始まった不倫関係なら、少なくても最初の頃は楽しいはずです。

旦那さんの様子からするに、旦那さん自身も早く不倫関係を終わらたいと思っているのでしょう。

 

でも、浮気相手に夢中になっている側面もあるし、もし浮気相手に別れを告げても素直に従ってくれないでしょう。

不倫をやめたいのにやめられないジレンマに陥ったわけです。

 

浮気相手の素性も調査しましたが、夜は飲み屋に出勤しています。

多分、旦那さんとも夜のお店で出会い、うまく誘惑して雇ってもらったのでしょう。

ここまではほとんど探偵の予想ですが、けっこう当たっていると思います。

 

密会場所は職場

 

旦那さんのためにも証拠を撮って、悪女から解放してあげるべきでしょう。

ターゲットの行動パターンは、旦那さんは朝10時頃に職場であるマンションに入って、お昼すぎに浮気相手が来きています。

浮気相手は夕方5時頃に帰っていき、夜は飲み屋に出勤、旦那さんは夜までそのままマンションで仕事をしています。

 

(これは外では尻尾を出さないかも)と思い、奥さんに協力してもらって、旦那さんのカバンにICレコーダーを設置します。

10日ほど調査を続けると、マンションのエントランスで浮気相手とチュッとしている旦那さんの姿が撮れ、ICレコーダーにもラブラブしている音声が録れていたので、十分な証拠を掴むことができました。

 

突き放される浮気女

 

協議では、浮気相手の女性は

「こんなものは不貞の証拠にはならない、捏造だ!

だから慰謝料も払わないし、私は悪くない」

と主張しました。

 

しかし、旦那さんの方が

「いや、探偵さんの言う通り、この人と不倫していた。全て認める」

と言ってくれました。

 

やっぱり、旦那さんも解放されたかったのでしょうね。

変にゴネて弁護士やら裁判やらを闘う気力は残っていないでしょうし、そこまでして浮気相手を守る気もないのでしょう。

 

浮気相手は最後まで不倫を否定して喚いていましたが、旦那さんが自白した上に、これだけの証拠があるので逃げ切ることはできません。

弁護士にも立ち会ってもらい、浮気相手に勝ち目がないことを説明して慰謝料を支払ってもらうことになりました。

 

 

その後の連絡では、離婚はせずに旦那さんはマンションを解約して自宅で仕事をしているそうです。

旦那さんからすればちょっとした火遊びだったのでしょうね。

それが誘惑されて欲望に逆らえず、相手の言いなりになってしまったのでしょう。

 

今回のケースに限らず、不倫関係は時間が経てば自分をも苦しめることになります。

頭でそれを理解していてもとめられないものなので、一歩道を踏み外すといくところまでいくしかありません。

 

<おすすめ記事>

>>浮気を放置しても悪化するだけ、被害者が動かないとおわらない