探偵の仕事で特に辛いのが張り込みです。

いつ出てくるかわからない人を何時間も待ち続けるのは辛いですよね。

仕事とはいえ、それが今日も明日も明後日も続くと考えると気が滅入る人もいるでしょう。

 

たまに、地道な調査を嫌ってか、ターゲットの車にGPSを付けて、その結果を証拠として出してくる探偵がいますが、そんなものは証拠にはなりません。

GPSのデータは偽造しようと思えばできるものですし、途中でターゲットがGPSの存在に気付いて別の車に付け替えた可能性もあります。

だから、GPSの証拠としての力は0に近いです。

 

もちろん、自分で浮気調査をするときに、嘘をついているのか確かめる手段としては有効ですよ。

 

プロとして裁判でも有効になる証拠と掴むとなれば、地道に足をつかって証拠を揃えないといけません。

実際の浮気調査では、張り込みをしている時間が最も長く、そして辛いです。

 

多少ボーっするのは仕方ありませんが、いつでも動けるようにしておく必要があるので気は抜けません。

 

浮気夫が愛人の部屋に入っていき、出てくるところを撮影するような事例なら、何時間も張り込みを続ける必要があります。

時には24時間以上張ることもありますから、やはり浮気調査は2人1組が基本です。

 

もちろん、ずっと同じ場所にいると不審者や不審車両として通報されてしまいますから、張り込む場所は大切です。

場所を定期的に入れ替えるのはもちろんのこと、人員や設備に余裕があれば、車や調査員も入れ替えられると尚良しです。

 

今回は、浮気調査の張り込みの事例を1つご紹介したいと思います。

 

キョロキョロ周りを警戒する浮気夫

 

今回のターゲットは四六時中、周囲を警戒してキョロキョロしている人でした。

一人で歩いているときも周りを気にしていたので、尾行しているこちらとしては

(もう気付かれているのか?いやそんな場面はなかったはず・・)

と心配でした。

 

多分、旦那さんは気の小さい人なんでしょう。

さすがに浮気相手の女性と一緒にいるときはキョロキョロしていませんでしたが、急に後ろを振り向くのでビクッとする場面もありました。

 

念のためにこちらは服装や調査員を頻繁に入れ替えながら尾行を続けます。

 

依頼主の奥さんは「夫は浮気調査されるなんて、毛ほども考えていないはず」と言っていましたが、旦那は心配性な性格なのでしょう。

そんなに不安なら浮気なんてしなければいいのにと思うのですが、本人の頭の中はお花畑になっているのでしょう。

旦那さんは努力のピントがズレている

 

旦那さんは心配性な割に変なところが抜けている人でした。

結局、今回の調査中に、旦那さんは浮気相手とホテルに一泊したのですが、奥さんには会社に泊まると嘘をついていたようです。

 

探偵の立場からすれば、それは完全なミスです。

旦那さんが努力すべきなのは、誰かに見られていないか??と周囲を警戒することではなく、奥さんに疑われないようにすることです。

 

お泊まりは浮かれた浮気者がやりがちなミスですが、なぜバレないと思うのでしょう。

うまくいっている夫婦でも、パートナーが外に泊まるとなれば少なからず怪しむ気持ちが芽生えるものです。

 

浮気している人の思考回路って、何でもかんでも自分に都合の良いようにこじつけるものですが、それが裏目に出ることもあります。

旦那さんは(誰かに見られない限り大丈夫)と思っているのかもしれませんが、奥さんに疑いをもたれた時点でアウトなんです。

 

疑いを持たれたら、遅かれ早かれ修羅場がきますからキョロキョロ周囲を警戒しても無駄な努力です。

もし、今回はうまく逃げ切ることができたとしても、いずれは尻尾を掴まれるでしょう。

 

張り込みは長期戦を覚悟

 

旦那さんの調査を始めてしばらく経ったある日、旦那さんは仕事帰りに浮気相手と合流しました。

二人は車を駐車場に置いて、徒歩でコンビニに向かいます。

 

そこでご飯やらお酒やらを買い込んだあと、ホテルに入っていきました。

二人がフロントに入った数分後に、探偵もカップルを装って男女2人でフロントに入ります。

 

旦那さんは予想通り、ハッ( ゚Д゚)としてこちらを振り向きましたが、そのハッとした顔も小型のカメラで撮影させてもらいました。

この時点で旦那さんは我々が探偵だとは気付いていないでしょう。

 

旦那さんがエレベーターに乗った後、我々は部屋には入らず車に戻ります。

その後は長ーい張り込みの始まりです。

 

あの二人が朝まで出てこないであろうことはコンビニに買い込んでいたことから明らかでした。

最初はホテルの駐車場に停めていましたが、従業員さんがこちらを怪しんでいるようでした。

身分証を見せればここで待機させてもらえるかもしれませんが、朝まで駐車場を独占するのも気が引けるので早々に立ち去りました。

 

それからはホテルの外に車を止めての張り込みです。

周りは田んぼばかりでしたから、見晴らしはよかったのですが、

(警察が来たら面倒くさいなー)

と思いつつ、朝まで張り込みを続けました。

 

そして、午前8時に二人がホテルから出てきます。

やっぱり、旦那さんはホテルを出た瞬間にキョロキョロしていましたが、

(そのタイミングで警戒してどうする!もう終わりだよ!)

と思いつつシャッターを押したのです・・(=_=)

 

張り込みは楽ではない

 

探偵を辞める人が多いのは、張り込みが辛いのが理由の1つでしょう。

車内での張り込みはまだマシですが、立って張り込みをするのは地獄です。

また、仕事に慣れない間は(中々出てこないな・・もしかしたら見逃したかも・・)と精神的にも不安になってきます。

 

ターゲットにバレないように、周囲にも警戒されずに張り込みを続け、いつ来るかもわからないチャンスを待ち続けるのはかなり精神力を削られる作業です。

このような探偵の裏の努力も知ってもらえると、中途半端な気持ちでやっている人に務まる仕事ではないというのがお分かりいただけると思います。

 

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