慰謝料

 

お互いに既婚者でありながら不倫している状態をW不倫といいます。

それぞれが家庭をもっているだけに相手のプライベートに踏み込まない配慮があり、適度な距離感が心地いいのかもしれません。

お互いに他人のものに手を出している背徳感やスリル、それによって生まれる絆などもあります。

 

浮気されている奥さんの立場からすると、旦那さんの浮気相手が既婚者なのか独身なのかというのは重大な問題です。

浮気を暴いて離婚するのならさほど影響はありませんが、夫婦を続けるのならば厄介なことがあります。

それは、旦那さんは浮気相手の旦那さんから慰謝料を請求されるという問題です。

 

夫婦という単位で見たとき、お互いに慰謝料を払うのであれば相殺して慰謝料0というパターンもあります。

そうなると浮気した人たちは金銭的なペナルティは受けていないのですから、ちゃんと別れさせることが難しくなってきます。

 

探偵事務所に来られる方の中には「できるだけ穏便に済ませたい」と仰る方もいますが、穏便にすると浮気が再発する可能性も高くなります。

ですので、こちらとしては「ギリギリまで責任を追及した方がいいですよ」とアドバイスしますが、最終的にどうするかは依頼主が決めることです。

 

今回はW不倫で、慰謝料について長期間揉めた事例をご紹介します。

 

不倫を終わらせてやり直したい

 

相談に来られた奥さんは、浮気相手の素性も既婚者であることも知っていました。

奥さんの希望は、離婚せずに夫婦仲をやり直すことです。

 

慰謝料をどうするかは浮気相手の旦那さんとも話し合わないといけません。

奥さん側が離婚しなくても、むこうの夫婦が離婚することも考えられます。

離婚に至ったむこうの方がダメージが大きいので相殺することはできず、多少の慰謝料を払うことになるかもしれません。

家計を共にしている奥さんも被害を受けることになりますが、こればかりは相手の出方次第になります。

 

旦那さんが浮気していることは明らかでしたから、調査計画を作りすぐに実行することになりました。

 

むこうの夫には知られたくない

 

今回の奥さんも穏便に済ませたいという考えの方でした。

確かな証拠を掴んで旦那さんを問い詰め、白状させることはできました。

 

とりあえず、むこうの旦那さんは呼ばずに3人で話し合うことになったそうです。

すると、浮気相手は不倫を認めたものの、自分の夫には知らせないでほしいと頼んできました。

 

むこうの夫に知られず、浮気相手が慰謝料を払うのならば奥さんにとってもメリットがあります(旦那さんが慰謝料請求されないので)。

 

しかし、揉めているのは慰謝料の金額です。

浮気相手は奥さんが提示した金額の半分しか払えず、しかも分割にしてほしいと言っています。

話し合いはすぐには決着せず、奥さんは考える時間をもらったそうです。

 

慰謝料は一括が基本

 

奥さんから状況を聞きましたが、「慰謝料は一括でもらった方がいいですよ」とお話しました。

分割にすると途中で払わなくなったり、裏で旦那さんから浮気相手にお金が流れていたという事例もあります。

奥さんは不倫のことを一日でも早く忘れたいでしょうから、チマチマと何年もかけるのは嫌でしょう。

 

それに、働いている人なら消費者金融などから借りればいいはずです。

多重債務になるとか、金利が重くなるなどは知ったことじゃありません。

金額は折れてもいいけど、一括払いは譲らない方がいいです。

 

結局、不倫は知れ渡った

 

最初の話し合いから数日後、奥さんに浮気相手の両親から電話がかかってきたそうです。

電話では、娘が不倫したことを謝罪されて、娘にも強く言い聞かせるから慰謝料の金額はまけてほしい、そうすれば自分たちが一括で払うという内容でした。

 

両親が慰謝料を肩代わりするということですが、その後、浮気相手は両親に返済するのでしょうか。

いい歳した子供を庇う親ですから、返済しなくても許しそうです。

 

奥さんも即決できずに悩んでいましたが、次は浮気相手の夫から電話がかかってきました。

浮気相手の両親が、浮気相手の夫に不倫のことを漏らしてしまったようです。

 

その後はお互いに弁護士を立てて揉めに揉め、慰謝料はお互いに0という結果になりました。

奥さんはそれでは怒りが収まらないので、浮気相手に謝罪の文章と口頭での謝罪を求めました。

奥さんと子供たちの前で謝罪文を書かせ、その場で頭を下げさせたそうです。

 

奥さんが最初に探偵事務所に来て解決するまで1年近くかかったケースです。

なお、慰謝料の件で揉めている間、旦那さんはひたすら謝り、すべて奥さんの要求に従うと言っていました。

 

奥さんもキレて旦那さんに暴力をふるったことがあったそうですが、離婚はしないという意思を最後まで貫かれました。

旦那さんが浮気相手を庇うようであればもっと揉めたでしょうし、離婚に至っていたかもしれません。

 

W不倫はバレるまではお互いに楽なのでしょうが、バレると非常にややこしいことになります。

 

また、被害者の心はひどく傷つきます。

だって、旦那さんは自分を裏切っただけでなく、他人の家庭まで壊そうとしていた人間なのです。

中途半端な解決にすれば、後から問題がでてくることもあります。

 

W不倫ならなおさら、証拠を掴んだ後が大変です。

一人で事を進めるのは辛いでしょうから、最後までサポートしてくれる探偵や弁護士を見つけるのがおすすめです。

W不倫は2人の加害者と2人の被害者がいるのですから、当事者の話し合いで示談にするのは相当難しいと思います。

 

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